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パッケージデザイン制作の料金相場を徹底解説!事例紹介や安く依頼するコツも【2023年最新版】

ディレクターブログパッケージ商品デザインプロダクト
投稿日:2023.02.06
更新日:2024.11.15
パッケージデザイン制作の料金相場を徹底解説!安く依頼するコツや事例紹介 パッケージデザイン制作の料金相場を徹底解説!安く依頼するコツや事例紹介

*この記事は5分で読めます。

「商品のパッケージデザインってどれくらい費用かかるの?」

「袋かボトルか、箱にするかも決めていないけど、どう違うの?」

「初めての依頼で詳しくないから、余計な費用とか入ってないか心配…」

コンビニやスーパー、ネットショップでも、多くの商品が並んでいますが、それらの中から消費者に選び取ってもらうことは簡単ではありません。商品のブランドイメージと魅力を効果的に伝え、購買意欲を引き出すデザインが必要です。

パッケージデザインとは

「パケ買い」といった言葉もあるように、商品パッケージが直接的な購入動機になることがあります。
またネットショップにおいては、商品画像の見栄えによって購買率(コンバージョン率)に3~4倍の差が生じる例もあります。
商品そのものの特徴や訴求ポイントはもちろん大事ですが、パッケージのデザインで勝負が決まってしまうことが多々あるのです。

このように商品・プロダクトの売れ行きを左右するパッケージ制作においては、いかに予算を低く抑えたいとしても、専門のデザイン会社やデザイナーなど、プロの力を積極的に借りるのが良いでしょう。
デザインの専門家でないと、商品特有の形状に合わせられない、効果的な訴求イメージが作れない、商品として記載必須の項目が抜け落ちてしまい作り直しなど、むしろ費用がかさんだり、失敗する可能性も高くなります。

この記事では、費用の相場や事例だけでなく、依頼する時に押さえておきたいポイントも詳しく解説します。

パッケージデザインの料金相場と見積事例

パッケージデザインの料金相場は、容器代や印刷費を除いて10~50万円ほどが多く見られます。
これはデザイン制作に企画・ディレクションなどを含んだ相場ですが、その前段階の市場調査やマーケティングも依頼する場合は更に費用がかかるでしょう。
大企業や大プロジェクトでは、数百万円かそれ以上の規模に及ぶこともあります。

また料金の支払い形態は、納品時にまとめて支払うことが最も一般的ですが、ロイヤリティ(成功報酬型:売上の数%など)やサブスクのような定額制のケースもあります。

パッケージデザインの種類

パッケージデザインの種類

商品パッケージの種類を知っておけば、商品に適したパッケージをスムーズに選びやすくなりますので、ここで解説します。
パッケージデザインには、主には下記のような種類があります。

  • ボトルやジャーなどの容器タイプ
    飲料用のペットボトルや缶や瓶、サプリメントのボトル、化粧品やシャンプーなどのボトルやジャーなどです。
    ラベル部分をデザインして容器に貼り付ける場合もあります。
  • パウチなどの袋タイプ
    サプリメントや食品でよく使用されるパウチなどの袋です。材質はアルミやプラスチック、紙袋などがあります。
    こちらも袋に直接印刷する場合もあれば、ラベルを袋に貼り付ける場合もあります。
  • 箱タイプ
    食品や化粧品はもちろん、あらゆるジャンルの商品パッケージとして使われます。商品にあわせてサイズや形状も多様です。

料金の事例

いくつかのパッケージデザインの見積パターンをご紹介します。

■ サプリメント用ボトルのラベルデザイン

ラベルデザイン(プラスチックボトル貼付用)、商品特徴・仕様は確定済み、商品名とロゴは未定

企画・ディレクション費 90,000円
デザイン制作費 80,000円
ロゴ制作費 40,000円
版下作成費 3,000円
印刷費
ラベル1,000枚
※容器や内容物、貼り付け作業費は含まず
30,000円
合計 243,000円

■ サプリメント用パウチのラベルデザイン

ラベルデザイン(アルミパウチ貼付用)、商品名やロゴまで確定済み

企画・ディレクション費 50,000円
デザイン制作費
表裏2枚分
90,000円
版下作成費 3,000円
印刷費
表ラベル1,000枚、裏ラベル1,000枚
※容器や内容物、貼り付け作業費は含まず
45,000円
合計 188,000円

■ 健康食品用の箱デザイン

箱デザイン(紙箱)、商品特徴・仕様は大枠は考えているが相談から、商品名とロゴは未定

企画・ディレクション費
※商品企画サポートを含む
200,000円
デザイン制作費 100,000円
ロゴ制作費 80,000円
版下作成費 3,000円
印刷費
紙箱1,000箱
※内容物や梱包作業費は含まず
90,000円
合計 473,000円

このように依頼内容と商品パッケージ種類、商品仕様の確定具合などにより、費用に大きく差が出ます。

パッケージデザイン制作の料金内訳

パッケージ制作料金の内訳は一般的にこれら5つの項目があります。

  1. 企画・ディレクション費
  2. デザイン制作費
  3. ロゴ制作費
  4. 版下作成費
  5. 印刷費

企画・ディレクション費

商品パッケージデザインの制作全般を通しての企画や進行にかかる費用で、相場は5~15万円ほどと言われます。企画費、プランニング費、ディレクション費(クリエイティブディレクション費、アートディレクション費)など会社によって名称や捉え方が変わることがあります。
一般にディレクション費は制作費全体の10~30%ほどとも言われますが、商品パッケージにおいては、商品企画そのものに近いため人的コストや付加価値が上がり、より高くなる傾向にあります。
また商品仕様や情報が決まっていないほど費用が上がり、その度合いによっては商品企画・マーケティングやコンサルティングに近くなることで、上記の相場を大きく超えてくる場合もあり得ます。

デザイン制作費

パッケージデザイン制作

商品パッケージのデザインそのものの制作費用がこちらです。相場としては5~20万円ほどに収まることが多いでしょう。
この幅は、デザインの品質・付加価値も関係しますが、わかりやすい基準としては、商品とパッケージの種類やデザイン範囲(ラベルデザインのみかパッケージ丸ごとデザインか)、サイズによって変わります。 これらの例は、上のパッケージデザインの種類料金の事例を参考にしてください。

なお商品名やロゴが決まっていない場合は、ロゴ制作によって費用が増えることがありますので、ロゴ制作費について次項で説明します。

ロゴ制作費

商品名やロゴ自体が決まっていない場合、もしくは商品名は決まっているがロゴのデザインは作っていない場合に、この項目が入ります。
商品ブランディングにおいて非常に重要な項目のため、かかる費用は一概に言えませんが、これだけで10万円~となることもあれば、パッケージデザインの一環として数万円で収まることもあります。

ブランドの顔になりますので、商品の市場規模や展開範囲、影響力を鑑みて算定される場合があります。
気になる方はこちらの記事をご覧ください。

版下作成費

版下作成費とは、デザインを印刷するにあたり、印刷所へ入稿する形式でデータを作成する費用となります。
入稿用データは一般的にアドビ社のイラストレーターで作成し、トンボや塗り足し、アウトライン化といった処理が必要になります。
また印刷会社によってフォーマットを指定している場合があります。
費用は入稿データ数から計算されるなどして、印刷物1つあたり数千円であったり、デザイン制作費に含められていることもあります。

印刷費

印刷会社、印刷方法、印刷対象や素材、数量などによって大きく異なります。
特に商品パッケージの場合、パッケージの種類(ボトルや缶、パウチ、箱など)およびそれらに直接印刷かラベルかによって変わるため、金額の相場は一概に言えませんが、紙箱(キャラメル箱)の場合で1箱あたり90~130円前後が目安になります。

材質や質感、商材の『色』にこだわる場合は、安さでネット印刷を選ぶよりも、色校正(色見本)などを見ることができる印刷会社に依頼した方が確実です。

なお他の媒体については、これら別の記事にまとめていますのでぜひご覧ください。

パッケージ制作の依頼時のポイント

パッケージデザイン事例

ここまで説明したように、パッケージデザイン制作は、商品そのものの訴求に密接に関わり、事業に対する影響力が大きいと言えます。
そのため企画段階からクリエイティブであることが求められ、どこまで商品の企画を任せるかによって費用相場も大きく変動することがわかったのではないでしょうか。
とは言え他のデザイン制作と同様に、あらかじめ詳細を決めておくことで、余計な制作費をかけないようにすることが可能です。例えば、事業会社としてブランドのマーケティングを社内で行っている場合には、企画費を削って、デザイン面を主に外注に任せることができるでしょう。

これらをふまえて、パッケージデザインの依頼時には下記のポイントを意識しておくと良いでしょう。

  • 商品コンセプトや仕様の整理・説明
  • 商品について決まっていること、決まっていないので依頼したいことの明確な切り分け
  • 商品の販売計画や目標などを整理・説明
  • 商品仕様テキストや画像など必要な素材を準備
  • 商品販売・広告表現における法的な面に備える(景表法、食品や医療・医薬品系統の場合は薬機法など)

パッケージデザイン制作事例

デザイン会社での事例として、弊社の制作実績をいくつかご紹介します。

まとめ

パッケージデザイン制作の料金相場や内訳をご紹介しました。

商品は事業の成否に直結するインパクトの大きい分野ですので、担当者としての責任が大きく、気にされることも多いはずです。
マーケティングで市場を把握したら、そこからはいかにファンの心を掴むかというブランディング領域になり、パッケージデザインがその先端を担うことになります。
信頼して任せられる依頼先を選ぶことができれば、商品企画や販売担当者としての肩の荷も少し軽くなるでしょうし、何よりも成果を出すための近道でしょう。

弊社も、自社ブランドを立ち上げて展開しており、ブランディングの難しさを日々学びながら研鑽を積んでいます。
商品のことでお悩みの時は、ぜひ力になりたいと思います。お気軽にご相談ください。

またデザイン依頼先を選ぶ時、そもそも「良いデザインは何か?」という考え方について、こちらを参考にしてください。

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